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【ハイキネ】ボクテキ アーカイブス -HyperKinesis-Thiking-

心理学、鉱物、脳科学、芸術、恋愛学、書籍、人生論、生物多様性、サブカル、農業、ハンドメイド、ハーブ。そんな悪食なボクのブログ。

認知機能は予測変換と同じで便利だけど誤動作が多くて困ってしまう その回避方法について

人間の脳はニコ動のタグ付けみたいな機能で情報を処理して記憶しているんですが、「どうしてこうなった」的なタグが多いのが実情です。

人間の脳には認知機能というものがあります。

簡単に説明すると物事を記憶する際に、その情報にタグ付けをする行為です。

 

ニコニコ動画を利用される方はまさにタグ付けの行為がこれに似ています。

この機能は便利なんですが、現代では弊害になることが多いんです。

 

 

 

そもそも認知機能というものは脳の本能的な行動で、無意識化で処理されています。

 

例えば炭酸水のウィルキンソン。ボクはこの飲み物が好きですが、炭酸が苦手な人からすると「喉がうぇってなる飲み物」というタグが付きます。

 

グリンピースはボクの宿敵ですが、好きな人は「おいしい食べ物」というタグが付きます。

 

こうやって脳は情報を記憶する際にタグをセットにして記憶し、同じものを見たときにタグもセットで記憶から呼び起こします。

 

経験を省略するための時短技術がタグ付け

この認知機能は自動タグ付け機能としては優秀で、1度経験したことを次の経験に活かすことに長けています。

 

例えば同じ経験を毎回同じリアクションでやっていたらどうでしょう。結構大変だと思いませんか?それよりも「あぁーこれは〇〇だよね」と最初から判断したうえで処理した方が時短できる確率が高いと思います。

 

一見するとすごく便利に見える機能ですが、認知機能の処理は理性的な判断ではないので、場合によってはひどいタグがついていることがあります。

 

しかもそのタグがひどいものであるということが認識できないので、いつのまにやら変な認識をしている、つまり誤解が発生する原因にもなります。

 

第一印象によるタグ付けは非常に強力

このタグ付けがおかしくなることで一番問題になるのは対人関係においてです。

よく第一印象は大切だという話がありますが、脳科学的にみてもとても重要なものだといわれています。

 

ものの数秒で判断されてしまい、しかもその判断を覆すにはかなりの労力を必要とされると研究で分かっています。さらに言うとファーストインプレッションによる判断は結構な確率で当たっているということもわかっています。

 

つまり初対面の人間をパッと見で判断するのは確率的に言えばそれなりに当たっていると分かっているので、それをより強固なものとして認識するようにタグ付けを強力にした結果といえます。

 

ただしあくまでも確率的な話になるのでもちろん外れるケースもあります。

いわゆるギャップ萌えというものですね。ヤクザが親切。ヤンキーが優しい。クールな人が実はオラオラ。

 

良い方向に転ぶケースもありますが、悪い方向に転ぶこともあります。それに理性的な判断ではないので、事実無根の評価を勝手につけそれを信じ込んでしまうということにもなりかねません。

 

タグ付けはマーケティングにも応用される

他にもこのタグ付けは多くの場面でマーケティングにも応用されています。

 

例えば嗅覚もそうです。とある飲食店では店先においしいにおいを人工的に発生させることで購買意欲を向上させるという手法を利用しています。

これもその香りと食欲がタグ付けされている影響と言えます。

 

ブランド品も同様です。それを身に着けているイコール資産を持っているという情報をセットにしています。

 

童話の「はだかの王様」は典型的な認知機能の代表例ですね。

透明な服が見えない=愚か者、という情報がタグ付けされ、そこにさらに愚か者=笑いものにされる、というタグもついています。

 

純粋な情報はタグだらけになって本体が見えなくなる

こうやって本来の情報にたくさんのタグが付くと物事の本質が見えなくなり、オカシナ行動をとる人が現れます。

 

たとえば昔に処方された薬で発作がなおって、消費期限が切れているのにいまだにそれを後生大事に持っている人がいます。タグ付けが強力に働いてしまった結果ですね。

 

あとは医者=男性というのもタグ付けの効果ですね。

こう考えると一般常識はほとんどがタグ付けと呼んでもいいかもしれません。

 

認知機能をどうやってコントロールするか

ではこのような認知機能、タグ付け行為とはどのようにして付き合えばいいのか。

 

まずは人間の脳がそのような処理を自動的に行っていることを認識することが大切です。これを理解しているだけでも何かしらの気づきがあると思います。

 

そしてタグ付けを回避する方法としては、観察することが大切です。

 

先ほどの例にあるグリーンピースですが、ボクはこの緑色の丸い物体を見ると「青臭い苦さ」を思い出し、あたかも今食べたかのような感覚になります。

これはタグの情報を読み取って脳内で味覚が疑似的に再現されている証拠ですが、まずはそういう処理がされているという事実を認識します。

 

続いて観察します。この感覚がどのように発生し、それがどのように変化するのか。

もちろん観察したからといって嫌いな食べ物が食べられるようにはなりません。

 

悲しいかな、この緑色の丸い粒がキライという認識は、幼少期のころの嫌な思い出とリンクしていいます。

本当はそもそもリンクさせないことが大切なのですが、長い間つながった関連性というのはそう簡単に解除することは難しいです。

ただ、このような感情というタグとの関連付けがされたという事実も観察の結果得られたものです。

 

観察の達人になればコントロールができるようになる

このようにして日ごろから訓練をしていると、ほかの場面でも認知機能がおかしなタグをつけようとしたときに「ちょっと待った」と冷静に判断することができるようになります。

 

原始時代では役に立っていた脳の機能ですが、文明の発達に伴い弊害化する場面が増えてきました。

ただ、それが無意識化によるものが多く、ほとんどの人は弊害になっていることにも気が付いていないのが現状です。

 

こういったものは少しづつでも自分の中で気づきを見つけて、よりよい人間として生存できるように日々精進を続けていきたいものですね。

 

以上!

 

ハイキネオーナー 門松タカシ